新しい兵庫県政に挑戦します!2021年04月16日
谷の活動日記号外【“知事選挙推薦候補について″】
4月12日午後5時半に、正式に、党本部より菅総裁、二階幹事長、山口選対委員長名で齋藤元彦氏について「推薦決定」がなされた旨の発表がありました。
7月の兵庫県知事選挙で、皆様方に大変ご心配をおかけする事態を招いたことを、兵庫県連会長としてお詫び申し上げます。
昨年12月の井戸知事の退任表明と前後して、私も自民党県連会長として、自民党県議団が一つにまとまって対応するよう県議団に働きかけてまいりました。しかし、残念ながら、それが叶わず、自民党県議団は、その後分裂状態に陥り、金澤和夫、齋藤元彦の両氏をそれぞれ推薦申請を提出されることになりました。
《齋藤氏を推薦へ》
こうした中、4月7日に自民党県連の選挙対策委員会(兵庫県議14人、神戸市議5人で構成)で無記名投票の結果、13対5(白票1)で、金澤氏を党推薦候補として上申するよう決定いたしました。
一方、県選出国会議員団は(衆議院10人、参議院5人)は熟議のうえ全員一致して齋藤氏を最適任者と判断しました。
先般来、自民党本部の選挙対策委員会、幹事長室と適時、経過報告を行いながら協議、相談をしてまいりました。そして県選挙対策委員会と国会議員が意思を違えている以上、「差し戻さざるを得ない」との判断が党本部から示されました。
党本部が、県連選挙対策委員会ではなく、県連の総意として再度の上申を求められたのに対し、県連会長として所要の県連規程に則り、県連幹部と協議した結果、齋藤氏の推薦を上申することにしました。
自民党県連の「公職選挙候補者選考規程」(平成18年2月3日一部改正)では、県知事の候補者が県選出国会議員団(常任顧問会)と県連選挙対策委員会の決定と異なる場合は、「常任顧問会と県連会長・幹事長・総務会長・政務調査会長・選挙対策委員長が協議する。この協議は県連会長が召集する。」とあります。
この規程の趣旨を尊重して私は直ちに調整を図ってまいりました。
《県選対決定と党本部》
このたびの党本部決定は、県の選対決定を無視するものだとの批判がありますが、それは誤解です。県の選対の決定状況はきちんと正確に党本部に伝えていましたが、15人の全国会議員が一致して別候補の推薦を求めている以上、差し戻さざるを得ないという党本部の判断、決定であり、また、もともと都道府県知事や国政選挙の推薦公認決定権は県連になく、党本部にあることは皆さん御承知の通りです。
私も決して県連選対結果を軽視しているわけではなく、2つの方策を持って党本部に上申したわけです。
《党本部推薦に至る経緯》
県連選対投票結果に基づく金澤推薦、15人の国会議員総意に基づく齋藤推薦の両方が党本部から差し戻しが出された後の手法が強引ではないかとの批判は私も重く謙虚に受け止めなければならないと思います。
県連規程にあるとは言え、私としても苦渋の、しかしながらスピーディーな判断が求められた決断でした。私自身、大きな覚悟で決断せざるを得ませんでした。
党本部は独自の選挙調査を既に行っているようでもあり、県連から上げなければ対処しないとの考えでした。
両候補者とも推薦しないと決めることは、県知事選挙なのに我が自民党県連は誰も推薦しない(換言すれば誰がなっても良い)選択は断じて取るべきでないと判断し、齋藤候補を推薦することとしました。
また仮に自主投票を県連レベルで決めたとしても、後に上から下ろすように党本部決定で齋藤推薦もあり得ることです。
齋藤候補の所見を聞かれた県会議員の中には「知事になって大丈夫なのか」という県会議員からの声もお聞きしています。
政治家なり人への評価は人々によって様々です。時々にも変わるでしょう。しかし、間違いなく10月までには選挙を控えており、現時点では民意に極めて敏感で、しかもその影響をまともに受ける衆議院議員が一致して齋藤氏を推しており、彼の力量を評価し、今後の可能性に賭けていることも受け止めていただき、御理解いただければと思います。
《維新を脅威と見たのか?》
齋藤候補は、前大阪府財政課長であり、維新の影を述べる指摘があります。しかし、自ら推薦を求めたのは紛れもなく自民党であり、自民党が主導権を握って選挙戦を勝ち抜き、今後とも兵庫県政運営の基軸となることが、我々に課せられた責務なのです。
政権与党自民党は、他党に兵庫県政の主導権を奪われることがあってはならないのです。
維新の“色”は恐れず、自民の“色”を強く出せば支持層の厚みから必ず自民色を濃くさせることができると考えています。
《終わりに》
私は県連会長として
・知事選挙は何としても勝ち抜かなければならない。千葉県の悪夢は、二度と
あってはならない。
・来るべき総選挙に備えて、維新や他党に利することがあってはならない。
・今後、自民県議団の仲間が再び行動を共にできる日を念頭に置き対処する。
ことを心掛けていたつもりですが、時に今回の最後の齋藤候補推薦のように厳しい判断をしなければならないこともあります。
小泉内閣時の郵政選挙がそうでした。毎週末、特定郵便局長さんが大挙して事務所に来られ民営化反対の要望を受けましたが、私は最後の最後に、局長さんの前で、「反対はできない、自分なりに勉強してきた信念で賛成する」とお伝えしました。選挙戦ではかつての支援者から握手も拒否されました。辛いものでした。
県連選対に瑕疵があると言っているのではありません。しかし、知事選挙推薦権は党本部で、党本部は何より幅広く支持を得られる候補、来たるべき総選挙にプラスの候補を強く求めています。
今後、党本部の決定を今後の自民党県連にどう生かすのか“大人の知慧”が問われています。
この間の経緯を何卒、御理解の程、よろしくお願いします。